20代女性の患者様です
この方は元々奥歯の治療をされていましたが
違和感があるとのことで来院されました。
(治療前の写真赤い矢印の歯)
まず古いプラスチックを除去してマイクロスコープで根の中を診査していくと
治療で使う器具が折れていたり
歯に穴が空いていました。(レントゲン赤丸部)
勿論マイクロスコープで折れた器具を取ったり
MTA等で根の治療を進めても良かったのですが
以前行った虫歯の治療後で
今残っている歯の状態などを考えると
あまり長く持たないかもしれないと思いました。
そこでその歯の後ろにほぼ健全な親知らずの歯が横に向かって出てきていたため
いつかはそれを抜いた方がいいということもあり
今の状態なら移植は保険適用可能だったので
治療していた歯を抜いて
そこに親知らずを移植することにしました。
(ちなみにこの方はある程度歯磨きが
ちゃんとできていたので勧めましたが
あまり磨けない人には移植は提案しません。)
そしてできる限り、削る量を最低限に抑えながら
マイクロスコープ下で移植した親知らずの神経の治療を行いました。
その後の被せ物については金属かセラミック
それぞれのメリットデメリットを説明させて頂き
今後できるだけ長持ちさせたい
銀歯は年齢的にも嫌だということで
可及的に削る量を抑えつつ長期的に機能できる様
アンレータイプのセラミックを装着しました。
患者さんはとても満足されて問題なく経過しております。
治療前
治療後
移植前後のレントゲン写真になります
担当医 |
古橋 広樹
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治療期間、回数 |
移植、根の治療、セラミック治療で
約4ヶ月
回数は移植後のチェック等含めて8回程度
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治療内容 |
歯牙移植
根管治療
e.maxアンレー
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費用 |
歯牙移植、根管治療は保険適用
e.maxアンレー85000円(税抜)
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